シンビジウム

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階段の踊り場の窓辺に活けてあったシンビジウムの形が面白かったので描きました。背景はどうしようかな、といつも描く前に考えますが、今回は日が暮れかけた薄暗い室内だったのでこんな色になりました。よく、背景の色をどうしたらいいかわからない、という質問を受けますが、私はモノを描くというより、むしろそのモノを取り囲んでいる空気の方を掴みたいと思って描きます。例えば光り。光がさすからものが見える、光があるから色が発色する。真っ暗闇の中では色はみえません。そんなスケッチを通してこの世の広がりを感じとることが出来たら、、、なんて。なかなかうまくいきませんが。

もっと力を抜いて、作品を作りたいなぁ~と思うこの頃です。

2007.4.23

 

 

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あっという間に桜も葉の緑が多くなってきました。 花が散ってしまう前に今年の桜をスケッチしました。ハーフパンの絵具を入れておくメタルケースのロゴが面白くて、いろんなメーカーの物を集めてしまい、今では8ケースほど。そして今度は、ケースの隙間に並べようと沢山の色を買ってしまいました。どの絵具を使って描こうかと考えるだけでも嬉しくなってしまいます。調子に乗って混ぜすぎちゃったかな。

さて、顕微鏡院での展示は(3月第2月曜から4月第2土曜の)1ヶ月間ということでしたが、数えてみると5週間もありました。普段よりちょっと長めで、あと残り一週間!

この次は、4月24日~29日、渋谷 ギャラリー ル・デコで「debli」という催しに出品します。  愛知万博で展示された素焼きの動物1200体、万博終了後は廃棄されてしまうその動物たちをRECYCLE→RECREATEしようというものです。いろんなジャンルのアーティスト190数名が手を加えた、もとは真っ白な動物たちがどうなったのか、楽しみ。

2007.4.8

春の日差し

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今シーズンは元気に乗り切ったと思った矢先、3月末になってとうとう風邪を引いてしまいました。 天気が良いのに気分が乗らなかったのもそのせいだったかな。でも、すぐ病院に行って薬をもらったおかげで、ひどくならずに済みそうですglass.jpg。  

去年の健診のあと呼び出され、ちゃんと医療機関で調べてもらえと指導を受けていたので、このついでにと健診の予約。それにしても痩せすぎで指導を受けるとはなぁ。現代社会ではモデル協会からも外される、反社会的な痩せなんだそうで。・・・モデルじゃないのに、あ~ぁ。うまれてこのかた健康なのに~。

それはさておき、庭にでると新芽がいっぱい。桜も咲いて綺麗ですが、緑色の絵が描きたくなりました。テーブルの上に緑色のものをあれこれいっぱいセッティングして、、、ハーブビネガーも作ってモチーフにしてみました。食欲をそそるいい香り。山椒も新芽が出ていたので、摘み取ってきました。ちょっとモチーフが多すぎたかな。日差しはすっかり春。春の光を感じながら描いてみました。

window.jpg 2007.4.2

 

クリスマスローズ

xmasrose.jpg いま流行りのクリスマスローズ。クリスマスローズって、何でそんなに人気があるのかなぁ?枯れてしまってもいつまでも花を落とさない、しぶとい花。でも、こうやって切花にすると長持ちしていいのかな。

ずいぶん日が長くなったな~。

2007.3.22

オレンジ色の花束

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春分を過ぎ、これからは昼が長くなって、いつもなら気持ちが乗ってくるはずなんだけれどなんだか浮かない気分。外はとってもいい天気。忙しかった仕事も落ち着き、気晴らしにいっぱいもらった花束をまとめて何枚か描いてみたり。そのうちの1つ、オレンジ色の花束です。

最中の展覧会はあとまだ3週間とちょっと。そのあと4月の半ばからは、また別の催しに出品したり、やることはいろいろあるんだけれど。

2007.3.22

ペーパーワーク+版 (風の旋律)

モノを描くときに大切なのはそれを取り囲んでいる空間を意識することだが、「ある」ものと「ない」もの、その互いの関係は切りはなすことはできないものだ。特に平面の中で、空間は「地」となり、モノは「図」となる。地と図の関係は普段の生活のいろいろな場面の中で、図(モノ)だけに意識が向かいがちになるが、はたして地と切り離された図にどれだけの価値があるのか・・・。

今回の展示はペーパーワークの作品。和紙の持つあたたかさや、独特の風合いにずっと魅せられ続けている。繊維の絡み方でいかようにも表情を変える紙。支持体の範囲をこえることもできる紙。紙はさまざまなイマジネーションを与えてくれる。

 紙を切り抜き、或いは重ねていくことでうまれる、平面の中の僅かな空間の振動。モノはどこかへ溶けこんでしまったか、或いは幻影か。数の世界で例えるなら無理数や超越数のような、定規で測ることのできない長さ。 地と図の関係のはっきりとしない、どこか遠い時空。・・・そんな不完全さ。それらを自分の手で確かめながら追ってみた。

平面の中で ときの移ろいをテーマに、モノがひかりの中で色を伴って変容する様を提示しようと試みた「時系列」、或いはこの時空の中で 目に映っているモノは本当はどこか遠くから落ちてきた実体のない影だという視点からその源を探ろうとした「Vanishing Point (消失点)」など。こんなことをボワーッと考えながら制作した、ここ5年間のしごとを展示することにした。

2007年3月12日~4月14日まで 

東京顕微鏡院「こころとからだの元気プラザ」にて 

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薔薇

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大好きな色はコーラルレッド。コーラルは珊瑚のことだけれど、それよりもちょっとオレンジが混ざったような、鮮やかな夕日の色。その色の薔薇を、セヌリエのキナクリドンレッドオレンジ(コーラルレッド)を使って描きました。いくら絵具を混ぜても出せない色ってありますが、思った色がちゃんと出せると嬉しいものです。そして、大好きレインボーカラー(?)を背景に散りばめて・・・(う~ん、実際はもうちょっと落ち着いた色なのですがスキャナで撮ったら淡い調子が飛んでしまったな。) 縦長なモチーフを、細長いスケッチブックを使って描いてみました。

ペーパーワークの作品を作っていると、触覚的な感覚のほうが優先してしまうけれど、色を抑えた仕事を続けていると、ふと、色を使いたくなってしまいます。この世に、「色」があってよかったなぁ。

2007.2.5

 

展示のまえ

3月の展示が近づいてきた。今回はもうひとつ展示が重なってしまい、そして搬入の頃は学年末成績つけの真最中。生徒の成績つけながらの制作ではさすがに落ち着かないだろうというわけで、いつもより更に計画を立てて制作中。ほんとうはそんな計画なんて立てないで、もっと行き当たりばったり、無茶苦茶なくらい、神が上から降りてくるようなギリギリのところで仕事をするのが憧れなのだが・・・。ともあれ、ひとつひとつ、念ずるように向かうこと。私の工房(仕事場)では、揮発性の溶剤を使うため暖房もあまりつけられず、冬場はコンクリートの床がしんしんと冷える。例年より暖かい冬なのが救い。今度の展示はペーパーワークをベースに版を重ねたものや、会場は壁面が少ない分スペースが広いので、ペーパーワークの屏風なども作ってみた。スペースをいかしてもっと冒険もしたかったけれど、自分のなかでじっくり発酵させないと出せないし。・・・小胆なのか?

2007.1.24

夕暮れ

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太陽が沈んで、真っ暗になる前の、ほんの少しの時間。太陽の光が地平線から消え、屋根の色、木々の色、いろんな色が色を失って、その代わり家々にあたたかそうな明かりが灯り始める頃。何となく空っぽな気分、寂しくなる時刻でもあります。

手元は暗いし、寒いし、刻々と変わってしまう空の色をなかなか追いきれませんでしたが、この季節のこの時刻をずっと描いてみたいと思っていて、、、やっと描きました。

2007.1.14

 

 

ゴールデンレトリバー

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お隣の家で飼っているゴールデンレトリバーのてっちゃんは、自分のことを人間だと思っているユニークな犬です。これはずっと前にてっちゃんにモデルになってもらって描いた絵です。この頃よりは大分おじいちゃんになってしまいましたが、まだまだ元気。

最近私はフラフラと散歩に出ることが多いのですが、というのも、車に乗るようになって歩く機会が減ったせいかどうも運動不足ぎみ。同じく運動不足の母を連れ出して散歩するのですが、先日は花を戴いたので萎れないようにと急いで歩いていたら、花より母のほうが先に萎れてしまいました。ちょっと急ぎすぎたかな。走ってもついてくる犬を、また飼いたいなあ。以前、 犬を飼うと婚期を逃すよと言われて、お年頃だった私はずっと我慢をしてみたのですが、そんなこととは関係なくお隣のお嬢さんは結婚してしまったし、犬を飼おうが飼うまいが逃すものは逃すし、逃さないものは逃さないということがわかりました。

2007.1.8

 

 

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