今年もあと僅か、仕事場の掃除。描きたまってしまった絵も、ちょっとは整理をしないと・・・。失敗作の捨てきれずに置いてあったものを、思い切って処分。でも、部分的に使えそうなものはコラージュにできるし、切り取っておくことに。
実はこの絵も今年の3月に描いたもので、あまり気に入らず、暫くごみ箱のそばにおいていたもの。正面の百合のところは、紙をむしって剥がしたり、厚手のファブリアーノにかなりしつこく描いてあって、・・・まだもうちょっとやれるかなと、また手を加えてみました。
けっこう短気だから、ダメだとなるとほっぽり出してしまうのだけど、来年はもうちょっと落ち着いて粘ってみよ~っと。
2007.12.29
冬はもっと寒かったよな、、、だって、庭でザクザク踏んでいた霜柱が立ちませんし、水道管が凍って(家が古いので)、朝のうちは暫く水が出ないなんてこともこのところありません。季節感もなんだか知らず知らずのうちずれていきそうです。温暖化のせいでしょうね。
私が作品を作ったり絵を描いていると、ひょいと母が覗き込んで批評をします。小さかった頃はよく母の真似っこをしながら、一緒に林檎や、窓から見える風景を写生していました。今では専ら評論家。これがまた図星なことを言うのでときどき腹が立ちます。たまに母も自分でも描いてみたくなるのか道具を広げて描き出すのですが、途中で筆を入れてみろと私に指示。で、筆を入れると、「そこはもっとこんなふうに」、とか、「そうそう!それでいい」とか。・・・何なんだぁ~?

先月のはじめ、大学の特別授業で洋画の1年生対象に水彩画講座をもちました。大学では版画の授業は持っていたけれど水彩画は初めて。今回の授業ではモチーフも全て任されました。どんなものがいいかな、事前に手伝ってくれた学生さんに聞くと、百合!ガーベラ!鳥かご!(?!) 予算全てを花と果物、オトナ買いしました。気分爽快♪ そしてモチーフ棚のものと組み合わせてセッティング。(セッティングって意外と難しい~。)
最近、絵はどんどん描きたまっていますが、さてこのページに載せようと思ってもコトバのほうが出てきません。自分が話すこともなんだかつまらないし、脳味噌に肥料を与えないといけないみたい。本読んだりすることも減ったしな・・・。おととい、中学校の定期試験で国語の試験監督をしたときに、問題文が面白くて久々に並んだ文字を読みました。その中で、「癒し」という言葉に触れていたのだけど、これは80年代に生まれた言葉なのだそう。もとは、「癒える」という自動詞だったのですね。他者とのかかわり、また他人のことばに耳を傾けることで自ずと「癒える」。そういう力が人には備わっている、という「聴くこと」の大切さを説いたお話でした。言葉の背後にあるものをきちっと意識し理解するのは容易ではありません。nonverbalなことばかりしていると尚更。。。
