展示

むかし油絵を描いていて、重たい空間に耐えられなくなった時期があった。油特有の感触、重たい空間、イメ-ジ性、への鬱屈感。そこで取り敢えず選んだ版画。一筆一筆塗り重ね、時間が充積していくタブロ-とは違って、版画はうすっぺたいインクの層が透けて見える、薄く浅い空間になる。銅という金属物質の硬い質感にも惹かれた。視覚的なものより、触覚的なものへの興味。平面からはなれずに物質性を強く出したい。そして、イメ-ジ性の排除。そんなことを20年くらいモヤモヤ考えて試行錯誤。

もうすぐ個展。前回(一昨年前)のは展示部屋1つが作品、全てが繋がって1つという構想だったけれど、今回は「紙作品」、「版画」、というように仕事を分けて展示してみようかと。紙のしごと、版画のしごと。方法がちょっと違うけれど、目指すものは同じ。そもそも作品とは、物的媒体(素材)-感覚的表面(形態)-題材-象徴性の4つの要素が互いに結びついて現象関係にある有機的統一体。
発色のよさに惹かれて絵具を買い集めることからはじめた水彩画。透明水彩で描くようになってから、空気の掴み方や、色の使い方もちょっと変わってきたような気がする。結局、全てがリンクしている。それにしてもあれこれ考え、逡巡しているようだけど、実際作品つくっているときは、頭からっぽ

2005/10/19

貝がら

25.jpg神奈川私学の中高美術教員の為の研修会に参加。絵具の「クサカベ」、朝霞工場を見学してきました。大きな機械がたくさん稼動しているのを想像していましたが意外にこじんまりとした工場でした。色の微妙な違いを調整するのは人間の目が頼りだというのにはちょっと感動。最近は環境のことを考慮して、カドミウムなどの有害成分を含む顔料は徐々に有機系顔料に切り替えられる傾向にあるそうです。(イギリスでは要望があれば生産していくようですが。)アイボリ-ブラック(象牙を焼いたもの)や、ウルトラマリン(ラピスラズリ)は、既に天然モノの絵具はないようですが、絵具も時代と共に変わっていくのだな・・・。
子供の頃浜辺で拾った貝殻コレクションの中から数個選んで描いてみました。今はこんなに拾えないだろうな、貝殻。
2005.8.18

トルコ桔梗

24.jpg午後2時。暑いさなかを歩くぞと覚悟を決めて、警察に出頭!ゴ-ルド免許更新しに行きました。免許更新の窓口で「免許はユウリョウの更新ですか?」と訊かれ、え?無料てのもあるのか~と思いつつ「¥2800のです」・・・ヨカッタ、無料のもあるんですかなんて聞かなくて。「有料」じゃなく「優良」免許のことでした。ゴ-ルドって言ってくれなきゃわかりましぇん。女子美オ-プンカレッジア-トセミナ-、今回初めて「水彩画」を担当しました。予想以上にたくさんのご応募いただき、有難うございました。定員オ-バ-状態での開講となった為、受講された皆様には目がじゅうぶんに行届かないところもあり申し訳なかったなあと思っています。次回は日数なども含めいろいろ検討したいと思います。 ・・・て、次回はあるのか??(横浜市の、東急青葉台でも水彩画教室をやっていますのでそちらもどうぞ宜しくお願いします!
今回モチ-フにした、トルコ桔梗を描いてみました。
2005.8.3
 

 

落ち着く場所

midori.jpg5月の緑色。
初夏の若葉の色は瑞々しくて、気持ちが良いです。そんな緑を眺めながら新茶で一服、体の中も緑色の気分。緑ってなんだか安らぎます。
緑色の気分になったところで描いた緑の絵。私の原風景のようなもの。風景を描くのは子供の頃から大好きでしたが、その風景は専ら緑。藪だとか、緑の鬱蒼とした場所。その頃は近くに川はありませんでしたが、一番好きなのはさらさら流れる川のある緑の風景、二番目は林間の中の空き地のような小さなポカンとした場所。
いろんな国いろんな所へ行ってみたいけれど、一番落ち着くのはこういう場所なんだろうな。
2005.5.18

ミモザ

mimoza.jpgテスト採点したり成績つけたりコメント書いたり、年度末のバタバタとした仕事を終えてほっと一息、春休み中です。今ごろチュニジアかインドに旅行している筈でしたが、結局何処へも行けませんでした。激安ツア-も人が集まらないと催行されないからね。。ぁ~~どこかへ行きたいな。
花粉にまみれながらフラフラ散歩。蝶は花粉の黄色が赤に見えるって聞いたことがあるけど,本当かな。春には黄色い花が似合うなあと思ったり。・・・ミモザが綺麗だったので一枝失敬。イタリアでは3月8日は女性にミモザが送られる日なんだって。ここはイタリアじゃないし、自分でもぎ取ってしまいました。
2005.3.21

愛犬

siza.jpg歩くのが大好きで、ひところは雪の日も、暑い夏の日も、8kmの道のりを歩いて通勤したものです。
2ヶ月近く包帯を巻いていた足もやっと治り、久々にたくさん歩きました。出かけた先は、千石→巣鴨(ついでにとげぬき地蔵)→西巣鴨→・・・中山道。大学生の頃よく行った和紙屋、約15年ぶりに寄ったら場所も移転していて浦島太郎のようでした。。
これは昔飼っていた犬。一緒によく散歩しました。中学生の頃、ずんずんと歩いていくうちにその場所がどこなのかわからなくなってしまったことがあります。陽は傾くし、雨はぽつぽつ降ってくるし、犬も不安そうな顔するし、犬を連れて「ここどこですか?」って尋ねる勇気もなかったし。心細かったなあ。家に着いたときはとっぷり日が暮れていました。

2005.3.1

花簪

18.jpg足先に包帯を巻いて1ヶ月ちょっと、なかなか治らない。庇って歩いていたら腰にくるし、頭もなんだか冴えないし(これはいつもか)、気分もパッとしない。大学は春休み中学は入試休みで仕事がなければ外にも出ない。篭ってばかりじゃ、スケッチも版画のエスキ-スもうまくいかない。でも、持ってる絵具全ての色並べをしたらちょっと元気がでました。
シャリシャリした質感のかわいい花弁、これは「花簪」です。周りの空気をどんなふうにするか、冴えないときはなかなかイメ-ジがまとまらないものです。それは水彩に限らず版画でもそう。うまくいくときは偶然も味方して一発で終わりにできるのに、まとまらないときはグズグズと重ねて、結局「ご苦労さん」って感じになってしまう。でも、素材や方法に慣れっこになってしまうのはキケン。 常に、試行錯誤は重ねて、新鮮さを失わないように、と。思っては、いるのです。 が。
2005.2.2

にわとり

niwatori.jpg2005年です。酉年なのでニワトリを描いてみました。ニワトリを飼っている公園へ出かけ、モデルにするニワトリを物色。30羽ほどの中から、nice guy みっけ!雰囲気なかなかよいのだけど、でもちょっと鶏冠がつぶれてる。追いかけてみたら茂みの中へ隠れてしまいました。シャイね。で、ここのkingはどこかと探していたら、いました、立派なのが。堂々とした風格、美しい鶏冠、目つきも鋭い。ギラギラしてるんだな、目の奥が。ちょっと近寄りがたい感じ。そんななか、わたしは??ってアピールしてきたこれまたキュートなコ。ひとなつこい。結局、キングの鶏冠と挿げ替えたナイスガイとキュートを描くことに。ともあれ、よい年となりますように!2005.1.1

レモンピクシー

12.jpg最近、自分のつくるものに疑問が湧いてきた。どんどん作品が小さく固まっていきそうなのでそろそろぶち壊さなくちゃいかんと思うのだけど、どうしたものかな。

それにしても今年はよく鶯が鳴いている。窓を開け放しにして仕事をしていると姿こそ見せないけれど美しい歌声が風に乗って聞こえてくる。そしてこれは、「レモンピクシー」、檸檬色の小妖精といったところか。

ところで、妖精といえばフランス語のフェーは 語源的にはラテン語のファートゥム「運命」に由来し、それが姿を晦まして女性名詞を装いフランスに渡ったのだそうだ。要するに「運命」を翻弄させる「女性」の姿をまとったもの、それが「妖精」ということらしい。ふーん、男性の姿をまとった妖精っていないのかしらね。私の運命をくるわせるようなやつ。

2004.7.3