展示のまえ

3月の展示が近づいてきた。今回はもうひとつ展示が重なってしまい、そして搬入の頃は学年末成績つけの真最中。生徒の成績つけながらの制作ではさすがに落ち着かないだろうというわけで、いつもより更に計画を立てて制作中。ほんとうはそんな計画なんて立てないで、もっと行き当たりばったり、無茶苦茶なくらい、神が上から降りてくるようなギリギリのところで仕事をするのが憧れなのだが・・・。ともあれ、ひとつひとつ、念ずるように向かうこと。私の工房(仕事場)では、揮発性の溶剤を使うため暖房もあまりつけられず、冬場はコンクリートの床がしんしんと冷える。例年より暖かい冬なのが救い。今度の展示はペーパーワークをベースに版を重ねたものや、会場は壁面が少ない分スペースが広いので、ペーパーワークの屏風なども作ってみた。スペースをいかしてもっと冒険もしたかったけれど、自分のなかでじっくり発酵させないと出せないし。・・・小胆なのか?

2007.1.24

夕暮れ

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太陽が沈んで、真っ暗になる前の、ほんの少しの時間。太陽の光が地平線から消え、屋根の色、木々の色、いろんな色が色を失って、その代わり家々にあたたかそうな明かりが灯り始める頃。何となく空っぽな気分、寂しくなる時刻でもあります。

手元は暗いし、寒いし、刻々と変わってしまう空の色をなかなか追いきれませんでしたが、この季節のこの時刻をずっと描いてみたいと思っていて、、、やっと描きました。

2007.1.14

 

 

ゴールデンレトリバー

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お隣の家で飼っているゴールデンレトリバーのてっちゃんは、自分のことを人間だと思っているユニークな犬です。これはずっと前にてっちゃんにモデルになってもらって描いた絵です。この頃よりは大分おじいちゃんになってしまいましたが、まだまだ元気。

最近私はフラフラと散歩に出ることが多いのですが、というのも、車に乗るようになって歩く機会が減ったせいかどうも運動不足ぎみ。同じく運動不足の母を連れ出して散歩するのですが、先日は花を戴いたので萎れないようにと急いで歩いていたら、花より母のほうが先に萎れてしまいました。ちょっと急ぎすぎたかな。走ってもついてくる犬を、また飼いたいなあ。以前、 犬を飼うと婚期を逃すよと言われて、お年頃だった私はずっと我慢をしてみたのですが、そんなこととは関係なくお隣のお嬢さんは結婚してしまったし、犬を飼おうが飼うまいが逃すものは逃すし、逃さないものは逃さないということがわかりました。

2007.1.8

 

 

アカカワイノシシ

inosisi.jpg明けましておめでとうございます。早いもので2007年も5日目になってしまいました。

今年は亥の年ということで、まずは猪探し。近隣の動物園に猪がいるかどうか問い合わせ、ズーラシア動物園のアカカワイノシシを見に行ってきました。まだ連れてきて間もなかったらしく、仮設の檻だったのかフェンスが遠くてよく見えず、猪たちと心を通い合わせることが出来なくて、だからちょっと実感遠めなスケッチです。

今朝は酉年にニワトリを描いた公園へフラフラと散歩してきました。久々にあのニワトリ達に会えるかな、と期待していたのに小屋はすっかり空っぽになっていました。不思議に思って聞いてみると、鳥インフルエンザが流行った時に近隣の若いお母さんたちからの苦情(鳥=ウィルス、なんて短絡的思考なんでしょ)で、やむなくニワトリもアヒルも全て処分せざるを得なかったとのこと、管理はちゃんとしていただけに残念だったという話を聞き、やるせない気持ちになりました。モデルになってくれたキュートで人なつこい雌鳥、ナイスガイだけど追いかけたら逃げてしまったシャイな雄鶏、そして鶏冠の立派な目の奥のぎらぎらした近寄りがたいキングにも、もう会えませんでした。

2007.1.5