ただ今腐蝕中

版画の制作中、左の写真は仕事場の机の上。防食剤(グランド)を塗った銅板を引っ掻いて図の部分を作り、
腐蝕をさせて版に凹凸をつける。
右の水色の液体が硝酸 で、これに版を数時間浸し凹凸をつけるのだ。
腐食のあいだは手持ち無沙汰、出掛けられないし、他の事をしているとうっかり忘れてしまうし、
腐食の具合をちょこちょこと見張っていなければならない。でも今日は良いお天気、うまく腐蝕も進みそう。

版画はとにかくストイックな作業。色を使うにもちょっと不自由でいろいろと制限がある。
その点、水彩は油彩より手軽で、そしてたくさんの色を自由に使える。
水彩にはそんな開放感がある。

水彩は版画をつくるときのエスキースでガッシュを使っていたが、今のような透明水彩を描くようになったのは10年前に水彩教室の代行を頼まれたのがきっかけだ。
そんな水彩を描いていくうち、版ももっと自由でいいんじゃないかと思うようになった。版はとにかく工程がたくさんあって面倒だが、それでも版を使いたいのは物質感、金属の持つ抵抗感に魅力を感じるから。

間接的な作業だが、もっと版との距離を近く感じる作品ができたらいいな。

2013.3.22

3月

 

毎度のことながら、学年末の成績つけが終わり一山越えてほっと一息。

少し暖かくなり、さむーい私の仕事場もやっと使えるようになりました。
5月の個展に向け作品作りに励まなくては・・・。

版画のエスキースはとにかく手を動かし練ってはいるものの、完成している作品はひとつしかなく、
これから必死で制作です。

 

2013.3.18

黄色い花

少し暖かくなったかと思えば寒くなったり、

でも、ふとした瞬間、空気は春の匂い。

黄色い花、新しく品種改良されたものだそうで、ラナンキュラスです。

ちょっと蝋のような艶のある花びらが面白く描いてみたくなりました。

黄色い花は春を運んできてくれそうです。

2013.3.4