祈り

hi3私が高校生の時に予備校で出会った師匠、佐藤全孝先生。ゼンコー先生、と呼んでいた。

今年の春に亡くなったという知らせ。

絵を描くということの根本を教わり、本当にお世話になった方だ。

受験生だったから、描く絵は石膏デッサンや油絵漬けの毎日だったが、

そんな基本の中で、絵画の[空間]や[かたち]について、多くのことを教わった。

空間の重さや、そこにあるかたち、をどうやって出していったらいいのか。描けなくなってしまったこともあった。

私が描く水彩画の空間の在り方は、多分、受けた影響は大きいと思っている。

私の展覧会にはいつも足を運んでくださり、いろいろ助言もしてくださった。

 

先生は、昔はあまり展覧会をしないご様子だったけれど、私が大学を卒業してだいぶたってから展覧会の案内をいただくようになった。

しばらく「祭壇」というタイトルの作品が続いていた。

見ているとなんだか怖くなる、精神と肉体とに分けるなら、引きちぎられた肉体のような、激しいストローク。

長く闘病されていたが、絵を描くことだけが楽しみだった、という奥さんの言葉。

身を削るような、絵に身を捧げた、という迫力が伝わってくる。

 

気に入って求め、私の家に飾ってあるのは「遠い日・いつか いつも見ていたような気がする 白い時間」というタイトルの作品。

遠いどこかへ、吸い込まれていくような、静かで、穏やかで、今はそんな時空に居られるのかしら。

 

たまご

tamag なんだか訳のわからぬうちに、今年も残すところあと僅かになってしまいました。

天気の良かった先週の日曜日、仕事も休みだしちょこっとドライブに出かけました。

帰りがけ夕方日も暮れるころ、渋滞気味の高速道路でなんだか異音が。

高速道路なのになんでガタガタ道なんだろう?と思っていたけれど、音が鳴りやまないので路肩に止めて・・・

なんと前輪がぺしゃんこではありませんか!

救援が来るまでの間、三角表示板はどこだっけ?と探し出し、車から出て10mくらい離れて待っていると警光灯をピコピコさせた車が20分ほどで到着。ほっとしたのも束の間、怪我がないか確認して「JAFが来るまで待っててください」と言い残して去っていき。ゴーゴー行交う車の騒音と不安の中、1時間くらい待って・・・あ!来た来た。

JAFのお世話になり家まで約40KM、レッカーに引きずられて自宅まで戻りました。

高速道路でパンクなんて、あまりスピードが出ていない時でよかったけれど。ひゃ~参った参った。