「制作ノ-ト」カテゴリーアーカイブ

個展

oto-f10月15日~10月22日

☆19日(水)休廊☆

なるせ美術座で、展覧会をいたします。

3年ぶり、久々の個展になってしまいました。

前回の個展は2019年でした。20年は教員免許の更新講習があるしちょっと大変だなと思っていたらコロナが広がりだして、21年はコツコツちっさい作品を作ってイメージ広げたりはしていたけれど掛け持ちで学校の仕事が増えたり10年続いたたまプラーザ教室の閉室移転などで展覧会開く気にはなれず、今年は延期していた水彩教室の展覧会や自宅の引っ越しなど慌ただしく前半終了。

なるせ美術座の村田さんに「そろそろやらなくちゃ」と発破をかけていただいて、ちょこちょこ作っていた作品など展示することにしました。

いつも大きなスペースでやらせていただいていますが、今回はリハビリ的に、手前のスペースだけで展示します。しかし、手前のスペースだけといっても十分な広さですけれど。

水彩画8点くらい、版を使った作品6点、他、ドローイングなどを数点展示する予定です。水彩画はいつもながらの植物や風景などをモチーフにしたもの。版を使った作品は「音」をテーマにいつもよりちょっと大きい作品も作ってみました。

⇒詳しくはこちら

 

 

扇子展

sens2NAOの会水彩画展、2020年開催予定が延びた為に、結局3年かかって準備して。搬入5日前にぎっくり腰をしてしまいヘロヘロになりながら約300点の展示。予想外に時間がかかってしまい初日に来られた方には申し訳なかったです。あっという間の5日間。片付けてしまうのも何だか惜しくて。でも無事終了してほっとしています。

皆さん、長く続けているとやはり達者になってきて、見応えのある作品が並びました。

また、それぞれ自分の持ち色というのもあるんだな、と改めて感じました。同じものを描いていても物を見るときにどんなところを注視しているか、何を感じたか、みんなそれぞれのフィルターを通してみているのが面白い。

隣の人の絵を見て「あんな風に描きたいな」と思うこともあるでしょうが、絵面に惑わされることなく、自分の持ち味を探ったほうが結果的に絵は強くなる。まあ、自分の持ち味がどんなだかそれがなかなかわからないのだけど、こういう展覧会の機会に自分の作品を客観的にみるのも次に繋がることでしょう。

 

さて、2022,7,11~17まで、銀座のオフィス飯田にて扇子展開催!⇒詳しくはこちら

私は2点出品します。NAOの会に出品した子ども絵画講師・若宮ちゃん(先生)も出品しています。ぜひご高覧ください!

 

 

机の上

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今まで並んでいた水彩絵の具にかわり色鉛筆が増えて、最近の私の作業台はこんな感じ。

学校で貸与されたipadのお絵描きソフトを使って練習したドローイング、やはり映像だけだと触覚的なものが足りないのでそれをもとに画材を使って紙に描くことに。

ソフトを使えばペンも鉛筆も絵具もエアーブラシも指1本で簡単だけれど、実際紙に同じように描こうとするとたくさんの画材が必要に。鋭い線はつまようじの先にインクを付けたり(そのうち版を使ってドライポイントで描いてみよう)、絵の具や色鉛筆がきれいに発色してタッチを活かすにはどんな紙を使えばよいか、などなど。うあぁどんどん画材が増えていく。

今年は2つの中高等学校と、水彩画の教室と、コロナで外に出たくないと思いつつも慌ただしく時は過ぎ、気が付けばもう今年もあと3日。校風の全く違う2つの学校ではどちらも中学3年生担当だったけれど楽しかった!

来年は10年住んだ家を引っ越し、心機一転。家のリフォームやら片付けでまたやることいっぱい・・・。

来年はどうか良い年となりますように!!!皆様良いお年をお迎えください。

 

 

制作の過程

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 大きさは米粒大

 

紙粘土を使ってひたすら

 

細かくちぎっては捏ね、ちぎっては捏ね

 

出来た粒を平らに潰して整えて

 

それらをピンセットでつまんでベニヤ板に貼り付ける

 

 

ずっとやっていると目がしょぼしょぼして肩がこる・・・こういうことは根気が続かないなぁ

 

実はこれを版にするつもり 

 

銅版で何度か製版してみたものの上手くいかず、ならば凸版にしてハンコのようにしてみようかと・・・

 

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個展

2019 10月19日(土)~10月27日(日)

☆23日(水)休廊☆

なるせ美術座で、今年も展覧会をいたします。

手前の部屋では水彩画20点余り、奥の大きな部屋では版画20点余りの他、

今回初めて手掛けた小さな作品を、これも20点ほど展示します。

水彩画はいつもながらの花や風景などをモチーフにしたもの。

版画は昨年からシリーズとして制作している「幻想の都市」を題材としたもので

続編として20点ほど展示します。

ほかに、「音のスケッチ」と題した小品。

透明なアクリル板に、油絵の具の一種で描いたものです。

是非ご高覧くださいot1

 

 

 

 

 

 

空気の色

tosi2か月ぶりの更新になってしまいました。

これは何年前かの大みそかの夕日の情景です。場所は都内のどこだったか、ドライブ中の車窓から見えた景色です。

ここに載せている水彩画は殆ど「そこにあるもの、見えるもの」をもとに描いたものですが、もともと、私は「見えるもの」にはあまり興味がないというか、視覚的なもの以外にインスピレーションを得ることが多いのです。風景でも、その空気感、肌で感じる日差しや風に運ばれてくる匂い、鳥の囀りや樹々の音・・・。

2,3年前から「見えない都市」という本からお題を拝借して、水平線をもとに繰り広げる様々な情景を、版を使って55作品を目標に作っています。(今のところ20作品完成)

「見えない都市」というタイトルに惹かれたもの、「見えない」の部分が大きいかも。tosi2

今年はもうひとつ、毎日1つ、「音」をテーマに作品を作っていこうと計画を立てました。題して「音のスケッチ」。

とはいうものの、支持体(紙)はどんなのにしようか、絵具は?と考えているうちに、もうすでに1カ月を過ぎてしまいました。

おまけに、両親が腰を痛め、父は背骨を骨折して入院してしまい、心配事も。今まで何かと頼りっぱなしでしたが、私もそろそろちゃんとしなくては。

 

 

 

個展のおしらせ

 2018

2018年5月26日から6月3日までなるせ美術座で2年ぶりの個展を開催します。

時の移ろいと共に変容する色・形。

刻々と姿かたちを変えながらも、目に見えない普遍的ななにか。

時とともに変容する色と形をテーマに制作を続けています。

 

近年、自然とりわけ森の中を題材にしていましたが、

今回はイタロ・カルヴィーノ「見えない都市」に着想を得ていくつか小品を作りました。

 

昨年旅行したクロアチアの風景や静物の水彩画、エッチングとモノタイプの版を使った作品を2部屋のスペースを使って展示いたします。

 

(水曜定休、10:30~17:30)

 

 

好きな画家

好きな作家は俵屋宗達、とこのNOTEBOOKのページを開設して暫くした頃(2005年)に書いたことがある。小学生のとき、風神雷神図屏風を見て妙な形体になんだかゾワゾワし魂を持って行かれた気分になった。
数年前に、もう一人好きな作家ができた。渡辺省亭だ。静岡県立美術館でアニマルワールドという展覧会があり、そのパンフレットが気に入り観に行った。そのパンフレットは若冲の描いたフグとカエルが相撲をとっている図で、滑稽で、これは観に行かなくちゃ、と出かけたのだった。そこに一緒に展示してあったのが、渡辺省亭。12か月の花鳥風月が並び、その画面のバランスやら、リアルな描写やら、何とも言えない魅力に見入ってしまった。私は絵を鑑賞することはあまり得意ではなく、いつもささっと見てしまうのだが、うわぁっというものに出会うとしばらくのめり込んでしまう。その省亭の展覧会が京橋の画廊で開催されると知り、雨で作業ができない休みの日を待ち構えて行ってきた。当時は絵師になるためにはまず「書」から筆遣いを学び、それができるようになってから絵を描くことを許されたのだそうだ。なんだか納得・・・。途中展示替えもあるらしいのでまた行かなくちゃ。

省亭は画壇に属さずそのせいであまり知られておらず評価も低い画家らしいが(ほとんどが海外に流出)、宗達も殿様にも仕えず異端だった。

そういう群れていない絵描きって、やっぱりいい絵を描くんだな。

・・・・・と、私も群れないとこだけは、自由にやれる気楽さから見習っているつもりなんだけど。

制作の日

2017012817440000.jpg学校は今週から春休みだけれど、昨日はNHK青山教室で水彩講座、久々の都会で駅構内で迷ってしまった。明日は横浜美術館で水彩画講座。

今日はフリーの日。誰とも会わずに一人家で過ごすのは1年のうちでどのくらいあるだろう。

作業台の上にいつでもできるようにと広げたままになっていた銅板に、うっすらとたまった埃を払い、お気に入りの音楽を聴きながらやっと描画をすることができた。

このチャンスに腐食までできるかな、と まだ寒いので硝酸を強くしてみたら、強すぎたらしくて防腐剤が剥がれてしまった。

描画やり直し・・・。焦らず暖かくなるのを待つしかないか。

今年こそ、こういう時間をしっかり作って制作をしなければ。

最終講義

オーディオマニアでいろいろと教えてくれる従兄は今年いよいよ大学退官で最終講義があるという。ぜひとも聴きに行かなくちゃと夫に言われ、私が聴いたって難しすぎてわからないだろうと思ったけれど、勝手知ったる夫と最寄駅で待ち合わせして連れて行ってもらった。

朱塗りの門をくぐり、慣れない場所にちょっとドキドキ。薄暗い廊下は美大とはまるで異なる本の匂いがした。広い階段教室の会場には、普段の学生さんたちとは顔ぶれの違う、白髪混じりの学者さんだろう人たちもたくさん来ていた。柱の陰の後ろの席へ。講義は2時間の予定だったが30分オーバー、時間制限がなければあとゆうに1時間半くらい話したのではないだろうか。ラテン語やギリシャ語入りのプリントを渡されてビビったけれど、時々笑いを誘うエピソード付き、自分のゼミにも拝借できるような内容もちょっとあって有意義な時間だった。これから研究の道を歩む人へのメッセージと自身の道のりを顧みて講義は終わった。

大学といってもやっぱり随分違うものだなぁ。それにしてもあんなにオーディオに凝っているにもかかわらずあれだけの内容を準備するのはどれだけの時間を要しただろう。新たなことを勉強もせずに日々慌ただしく過ごしているけれど自分の残された時間をどう生きるか、考え直さないといけないななどとちょっと感慨深くなった、と同時に私ってアタマ悪かったんだなと改めて実感した。