テヴェレ川

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先日、台北のスケッチを載せたところ、風景をもっと見たいとコメントいただきまして、真に受けてまた載せちゃいました。これは2002年のお正月、ロ-マのテヴェレ川、サンタンジェロ城に架けられた橋です。このときの旅行は、着いたその日から通貨がリラからユ-ロにちょうど変わったときで、銀行はストライキ起こすし、お店でユ-ロ紙幣を渡せば「ユ-ロが来ちまった!」って大声で喚くし、面白かったな。来月久々のイタリア、今度は夏の景色が見られるかな。

ところで、私は「すり」の仕事をいただき、その真最中。その昔、大学出たての頃アルバイトをしていたのですが、どんな仕事?と聞かれた時「すり」って答えるとるとみんな妙な顔をしていたっけ。稼げるの?と聞かれれば、「日によってまちまち」。ふふん、窃盗団の「掏り」じゃないよ~。 「摺り」。

2006/7/21

生きる根っこ

どうしたら作品のカタさを取り払えるか、どうしたらもっと豊かな空間にできるだろう。当然これは自分自身と直結している問題でもある。そう、 作品が先にあるのではない。「どう描くか」より「どう生きるか」がまず先にあるのだと思う。根っこがしっかりしていないとふわふわ上っ面なものとなってしまう。根っこ。植物にはみんなしっかり根っこがある。数年前のことだが、94歳を過ぎた祖母が思うように動けなくなって、亡くなるちょっと前、歳をとって生きるその心境はどんなものかを訊いたことがあった。

1、萎れた花   2、虚ろになった木   3、枯れた草

祖母の答えは2番目だった。答えを聞いて改めて、その一生の篤さを感じた。

私のこの4,5年は、不安定に身を置き、宙吊りの感情で増幅する心の動揺をもってすれば自ら豊になり、いい作品が創り出せるんだと合点していた。確かに、どんなものでもエネルギ-がなければ創りだすことは出来ないけれど、生きることの根っこってなんだろう。揺れながらでも、しっかりした根っこをもった生き方。私はちゃんと地に足をつけて生きているんだろうか?疑問だな。そろそろ40歳を前にひとりごと。    

2006/7/13

 

ハイビスカス

hibiscus.jpg去年は真赤なハイビスカスを描きましたが今回はピンク色です。ハイビスカスもいろいろな色がありますが、やはり鮮やかな色を選んでしまいます。大きく伸びやかな花なので、いつもより少し大きめの紙に描きました。この鮮やかな花を見ると夏だな~と、うきうきしてきます。湿度の高いのはちょっと疲れるけれど、夏は私の大好きな季節。去年はちょうど今頃ぎっくり腰になってしまいましたが、今年は冷房にも気をつけているので大丈夫。でもこのごろは、友人との会話が「腰痛くない?」とか「膝にこない?」とかだんだん年寄りな会話になってしまって、あああああ。大好きな季節だけれど、トシをとってしまう月でもあるのでちょっとフクザツ~。

学期末の成績つけの合間、気分転換のスケッチ。というか、ちょっと逃避。数字に慣れてないし、表の行や列を間違えないように記入しなくちゃならないし、この手の作業は慣れていないから本当にタイヘン。肩が痛い。目も痛い。胃も痛い。エクセルを使うと便利だけど、扱いなれていないと小数点が思うように出てこないから、けっきょく電卓片手にコツコツと。あ~終わらない。

2006/7/6