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この絵も、やはり展会直前に描いたものです。花瓶ごと描いた物などこのモチーフでいくつか描きましたが、そのうち小品のこの絵を今回展示しています。サムホールくらいの小さなものですが、小さい作品って意外と難しいです。

水彩は花などをモチーフにしたものが多いですが、花を描く、というよりその周りの空気をかきたい、というのがいつもの私のテーマです。版画でも水彩画でも、それは共通しています。学生時代のスケッチブックが先日ひょっこり出てきましたが、そこに書いてあるメモ、
*聞こえない音、振動まで、リズム
*時の移り変わり、連続・非連続
*広がり、深さ、吸い込まれる空間
*反射する、白い光 或いは 鬱蒼とした森の匂い
*しみ、透明な空間、点、
などなど・・・・・抽象的だけど。

考えていること、今とたいして変わらないなぁ・・

2009.11.1

「秋」への2件のフィードバック

  1. う~ん、深いですね~。 心に刻み込みながら読んで拝見しました。
    1度対象に自分の感情を移入して、そして表現に移っていく事でしょうか。
    音楽でも言えますよね。 ピアノを弾く時、カラオケを歌う時、同じ感じを持ちます。

    あ~、作品展までに絵が描けるかしらん? だんだんと不安が増してきます。
    本当に小さい作品ほどむつかしいですね。    独眼流Junより…

  2. 独眼流●Junさん♪
    版画のシゴトなどの場合は特に、自分のなかに取り込んだあと、じっくり消化して、反芻して、組み立てなおす感じです。
    花など具体的なものがある場合は、一度自分のフィルターを通すけれど、もっと反射的に描く感じでしょうか・・・私の場合。

    作品展に出すのはいい刺激になります。よく描こうと思うと焦りもでますが、ヘンなのを描かないようにしようと思えば、気負いなくかけると思いますよ!

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