own risk

ただ今、個展開催中・・・といってもその作品は実際の1/30(だったかな?)の大きさで先日のなつかでの個展を再現していただいた。どんな展示なのかこれをうまく説明している友人きよちゃんのサイトでご覧いただきたい。大村益三氏の作品で、和光大学構内で開催中。その、大学内でのアーティストトークでの一幕。「自分の作品を発表したり、美術を続けていきたいと思う学生に対し、何かコメントをお願いします。」学生からのその問いに対し氏のパチンと頭に焼きついた一言、作品を作りつづけることは「オウンリスク」を負うこと。赤字と時間と・・様々なリスクを負うこと必至、「美術に夢は禁物」なのだ。オウンゴールならぬオウンリスク、私はこの言葉を非常に気に入ってしまった。

そもそも生きている限り結局どんな物にもリスクはつきものだが、敢えてそれを買ってでる。 幸せ、ってなんだろう?って考えた時、それは、求める先に在るものではなく刹那にあるものだと私は思う。そしてその一瞬が永遠だったりするのではないか。永遠、というと時間の連続をいうように考えがちだけれど、無時間的なものだろう。結果は結果、目的のために制作しないから出来上がってしまった作品には執着しない。まさに制作し続けること、ハイリスク、ノーリターン。淡い期待をしないこと。

2008.9.27