クリスマスブッシュ

xmasbush1.jpg  私が作品を作ったり絵を描いていると、ひょいと母が覗き込んで批評をします。小さかった頃はよく母の真似っこをしながら、一緒に林檎や、窓から見える風景を写生していました。今では専ら評論家。これがまた図星なことを言うのでときどき腹が立ちます。たまに母も自分でも描いてみたくなるのか道具を広げて描き出すのですが、途中で筆を入れてみろと私に指示。で、筆を入れると、「そこはもっとこんなふうに」、とか、「そうそう!それでいい」とか。・・・何なんだぁ~?

講座を持っていると、上手になる方法は?と時々質問されますが、とにかくいっぱい描くことだと思います。そして、これだ!と思ったら技をどんどん盗むこと。・・盗んじゃっていいのか?逆に真似されたら何もなくなってしまうようじゃダメなのです。「学ぶ」はもともと「真似ぶ」、模倣をして自分のものとすることです。そうやって学問でも何でも受け継いできたのですから。そうして得たものを昇華させていくこと、そして「発見する」、「気付く」、ことが大事。それは、問題が解けるとか、上手になることより、もっと大切なことだと思います。

 クリスマスも近いので、クリスマスブッシュという赤い花を描いてみました。布は今年タイで買ってきたもの。丁度色が似ていたので敷いてみました。手前にあるのはウッドペアーという、ずしっと重たいちょっと珍しい植物です。

2007.12.19

からすうり、れもん

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色集めが好きで始めた水彩画。そのうち水彩絵の具のメーカーのロゴ集め。おかげで随分と絵の具も沢山になりました。絵の具だけでもひと財産!でも集めるだけでなく絵の具は使いようがあるので助かります。

収集癖があるので、はまってしまうと大変です。これまで集めてしまった物は、お酒、香水、豆電球、紙、オーディオ、色石、アルコールランプの色とりどりの燃料、面白い形のガラス瓶・・・。それでも、ものが溢れて散らかるということはありません。きちっとそれぞれの場所に(私なりに)すっきり収まっていますし、お酒は減ってしまいました。

色とか香りとか音とか触感だとか、感覚的なものはいろいろ連鎖していると思います。音にも色を感じるし、色にも匂いを感じるし。 或いは、そういうほかの感覚を呼び起こすものに惹かれます。karasuuri.jpg

買ったばかりの色を使ってみたくて、レモンを描いて、からすうりを描きました。ちなみにレモンはセヌリエ(主に使った影の色はバイオレットブルー)、カラスウリはシュミンケ(主に使ったからすうりの色はトランスルーセントオレンジ)。

2007.12.15

カサブランカ

yuri.jpg 先月のはじめ、大学の特別授業で洋画の1年生対象に水彩画講座をもちました。大学では版画の授業は持っていたけれど水彩画は初めて。今回の授業ではモチーフも全て任されました。どんなものがいいかな、事前に手伝ってくれた学生さんに聞くと、百合!ガーベラ!鳥かご!(?!) 予算全てを花と果物、オトナ買いしました。気分爽快♪  そしてモチーフ棚のものと組み合わせてセッティング。(セッティングって意外と難しい~。)

そういえば最近、百合を描いたことなかったな・・・。自分でも描いてみたくなり後からカサブランカを買ってきて描きました。甘くて爽やかでいい香り。以前香り集めに夢中になったとき、殆んど身に付けることはないのにやたらとコレクションしてしまった香水もちょっと並べて。香水瓶並べたからって、香りを表現できるわけではないけれど。。。

2007.12.10

コーヒーオベーション

coffeerose.jpg 最近、絵はどんどん描きたまっていますが、さてこのページに載せようと思ってもコトバのほうが出てきません。自分が話すこともなんだかつまらないし、脳味噌に肥料を与えないといけないみたい。本読んだりすることも減ったしな・・・。おととい、中学校の定期試験で国語の試験監督をしたときに、問題文が面白くて久々に並んだ文字を読みました。その中で、「癒し」という言葉に触れていたのだけど、これは80年代に生まれた言葉なのだそう。もとは、「癒える」という自動詞だったのですね。他者とのかかわり、また他人のことばに耳を傾けることで自ずと「癒える」。そういう力が人には備わっている、という「聴くこと」の大切さを説いたお話でした。言葉の背後にあるものをきちっと意識し理解するのは容易ではありません。nonverbalなことばかりしていると尚更。。。

 ところで、コーヒーオベーションと言う名の薔薇です。色の質がちょっと不思議で、蝋のような半透明の赤い薔薇。大好きな音楽を聴きながら描きました。

2007.12 .7

冬の日

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昔のスケッチブックから。

冬の太陽は低く、日差しは横から。気温は昼間も氷点下。このときは足首が痛いくらい寒かった・・・。日本では感じたことのない空気の冷たさ。

さて、ここはどこでしょう~

 

2007.12.4

柘榴・檸檬・ラフランス

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葉っぱつきの、まあるい檸檬をいただいたので、ラフランスと柘榴を買ってきて組み合わせて描きました。 

あらら、もう12月になってしまいました。と、いうか、来年度の計画表や、再来年のカレンダーを見ていたら、2008年も2009年も終わったような気分になってしまいました。。。2010年の個展まで予定..。やることがいっぱいで忙しいのは嬉しいことでもあるけれど、見に行きたかった展覧会にも、聴きに行きたかったコンサートにも行けず、ちょっと乾いた日々。でも、こうして絵を描いているその間は、ぼーっとしているのと同じくらい貴重な時間です。

2007.12.1

ミナズキ

minazuki.jpg 久々の雨降り。台風らしいから、これから雨足が強くなるのでしょうか。これから出かけるのになぁ。早く帰ってこよう・・・。

ミナヅキを描いてみました。アジサイの一種がこの時期に?という感じですが、ミナズキは普通のアジサイよりも開花が遅く、そのままにしておくと白色からこんな色に変わっていくようです。紅葉みたい。

近所の花屋さん、ちょっと変わった花をいつもそろえてあるのですが、ドライフラワーも面白いものが沢山。ドライフラワーには今まであまり興味がなかったけれど、いいモチーフになりそう。

これもドライフラワーになるそうなので、やってみます。

2007.10.27

秋日和

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暑いんだか、寒いんだか、気温の変化についていくのが大変です。このところ、じ~っと家にいる日がなかなかなくて、ちょっと疲れ気味。毎日電車に乗るのは、結構なエネルギーが必要なんだなあと実感します。ぼーっとしているせいか、降りる駅を間違えても暫く気がつかなかったり。今日はたまたま学校がお休みだったので、個展の搬出もやっと済ませることができました。ついでに気になる画材も購入。

akibiyori21.jpg10月になると、今年もあと僅かです。あっという間です。日々大切に過ごそうと思っているけれど、瞬きしている間に今日も日が暮れてしまいました。日が暮れる前にと思って描きました。画像にしたら、ハーフトーンが飛んでしまいました。。。

ナツメ社から出版の年賀状素材集に、私の水彩も4点載っています。「心を伝える日本の特選年賀状」絶賛発売中!!!

2007.10.17

時のスケッチ

7月の末に、画廊から展示の話をいただいた。2ヶ月間という短い制作期間だったが、二つ返事で承諾。小品で連作を作りたいとイメージが既にあったし、小さいスペースというのも丁度良かった。話をいただいてから早速、エスキース作り。イメージを具体的にしていくのが実はいちばん時間がかかるが、もっとも楽しい時間でもある。8月の半ばには版を仕上げ、あとは刷り。いつもなら、展示の1ヶ月前には作品が出来上がっているのだけれど、さすがに今回、額縁屋さんへ持っていったのは搬入の1週間前だった。ぎりぎりになると普段なら焦ってしまうところなんだけれど、しかし今回は気持ちよく制作出来た。7点ほどの作品が仕上がったが、その中から5点を展示することにした。展示の作品も決まって画廊に寄ったところ、置かれていた展示台が気に入り、そこにも作品を置きたくなって、オマケで小さなパネルの作品を3つ、あらたに制作。

「時のスケッチ」、 自らの中に刻み込まれた風景が、時を経て、何か芯のようなものになって残る。遠い時空、時の流れ、移ろう色彩を、版を重ね、コラージュして紙を重ねながら、遠い記憶あるいはその先の未だ見ぬ時空を想い描き、「スケッチ」してみた。

2007年10月1日~13日まで

ギャラリーなつかcrossにて 

われもこう

waremoko1.jpg  このところ何だか多忙でしたが、展示の準備もひとまず終えて、あとは搬入展示を残すのみ。昨日はほっと一息、吾亦紅がおもしろくて、何枚か水彩画を描きました。藤袴、桔梗、撫子・・・秋の花。今日は中秋の名月。

これは昨日の夜寝る前に途中まで描いて、続きは明日・・・・。そう思って寝床へ行くと、ひょろひょろっと大きなゴキブリ発見。見失ってしまったゴキブリを探すのに部屋中を大捜索。就寝中の親も叩き起こし、ベッドを動かし、本棚も動かし、汗だくになってしまいました。別に危険な虫ではないけれど、この辺にいるとわかっていてゴキブリと一緒に就寝するのはなぁ。そんな訳で殺生してしまいましたがゴキブリさん、ゴメンナサイ。

2007.9.25

雑記帳 golden-nozawa.com