先日購入した外国メーカーの緑色の水彩絵の具。どんな感じかな?早速いつものようにふたを開けると、予想もしなかった色が目に飛び込んできた。分離したアラビアゴムか、はじめの色だけすこし変色したか、そう思ってチューブを少し押してみると、補色のオレンジ色がにゅるり。
自分の目が怪しいのか、いや、知覚する色は目と脳の相関関係によるから、同じ色を見ていても人によってどう見えているかはわからない。もしかしたらこの緑はこういう色なのかもしれない。不思議な波長を持つ色で、人によっては緑に見えているのかもしれない。しかしラベルの色とはあきらかに違う・・。
これが緑というものだ、と信じようとする気持ちが次々と沸いてくる。何を信じようとしているんだろう。画材屋さんに聞いてみたら、ラベルの貼り間違いだろうとのことで、取り替えてくれると言ってくれた。ああ、やっぱりこれはオレンジだったんだ。そういえば、以前絵の具工場を見学した時、何色か同時に作るときはラベルを間違えないように補色同士を作ると聞いたことがあったけれど、こんなこともあるのだな。
2008.2.15
是非、写真をアップしてくださいませ!
緑のチューブからにゅるりと出るオレンジの絵の具…不思議です。
想像すると、不気味さとともに、「やってはいけないこと」の輝きのような美しさも感じます。
「人によっては緑に見えるのかも」というのも、何か人生の命題のようで面白いねぇ。
単なるラベルの間違いなんでしょうが、いろいろ考えさせてくれる出来事でした。
レアものの絵の具をとっておこうか、取り替えてもらうか迷った末、結局取り替えることに。
記念に撮っておいた画質の悪いのでよければ、今度お見せします!お楽しみに~。