水彩画を発表するようになって、よく「どうして版画から水彩もするようになったのか」と聞かれる。
特に花など具体的なモノを描くようになったのは、成り行きで水彩画の講座を持つようになって必要に迫られたからだけれど、しかし、前々から水彩には魅力を感じてよく使って描いていた。
私ははじめ油絵を勉強していたのだが、どうも、あのどろどろとした感触が好きになれずにいた。モノを感じ取るのに人には視覚型と触覚型があって、その割合は(視覚)7:(触覚)3だったかとおぼろげに記憶しているが、私は触覚型のようだ。上は1985年、受験生のころに描いたイワシの木炭デッサン。木炭の他に水やらベンジンやらインクやら、偶然を引き起こせるものをいろいろ使って勝手に実験して描いていたのだが、自分の描きたい空間の基本はこのあたりから始まった気がする。目でみたものより、触って感じる物のほうに興味が湧く。触覚を頼りにものを描く、目で触る・・・。するとやはり画面にもそういった要素が欲しくなる。銅版画の物質としての強さや、マチェールは、油よりも自分の感覚にしっくり来た。そして、更にいろんな素材への興味が広がっていった。
しかしもう1つ、色がない。版画ばかりだと、色に対してかなりストイックな作業となり、何かで発散したくなる。水彩は物質感は弱いが自分の求める空間を出しやすく、色の自由さがある。
自分の描きたい空間は、どんな素材を用いるとよいのか。そんな試行錯誤から、いま、こうなっている。さて、これからどうなるか。。。
2009.11.8

水彩画展開催中ですが、いただいていたひめ林檎、今朝描きました。今日はおなじみの自由が丘の画材屋さんに行ってから、夕方画廊に寄リました。来週はこの絵も持って行っちゃおうかしら・・・。
水彩画の展示の搬入に行ってきました。免許をとって車に乗るようになって10年ほど経ちますが、はじめて高速道路を使いました。銀座まで30分ちょっと、はやかったです!

夕べ一度に4つも咲いた月下美人。毎年咲いたら描こうと思うのだけど、うっかり忘れてしまうことも多くて。昨日は忘れないように早々に玄関に運び込んでおいたので、忘れず描くことが出来ました。それでも、まだ開かないからと他のことをしている隙に、いつの間にか全開になっているから油断なりません。
昨夜の大雨、インクや薬品の匂いが充満した工房内の空気を換気しようと開けっ放しにしていた窓を閉めに・・・。
秋風が吹いて、コスモスが咲きました。秋の虫がチンチロと鳴き始め、季節が変わったと実感します。朝、梔子のいい匂いがするなぁと思ったら、庭にたくさん咲いていていました。バイカウツギも。今年の夏は植物も勘違いしてしまう気候だったのでしょうか。