「風景」カテゴリーアーカイブ

2010年

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あけましておめでとうございます

寅年にちなんで虎です。暮に動物園に出掛けるとアムールトラは体調が悪くてお休みでした。虎の前はたくさんの人だかりで、きっと疲れてしまったんでしょう。これはあごひげが特徴のスマトラトラ。縞々を描く前はメスライオンみたいでしたが、縞を描き込んだらトラに変身!

 

元日、朝焼けの空を見たくて外へ出ると、まだ薄暗い西の空には大きな真ん丸の月がgantanmoon.jpg輝いていました。何だかとても不思議な感じ。
そういえば・・・先日の新聞のコラム欄の記事を思い出し古新聞入れをひっくり返して探しました。晦は真っ暗の意、太陰暦では新月。晦日の満月はあり得ないことの例えで、この正月の満月は日本が太陽暦を使うようになってはじめての出来事だとか。
暦の基準が変わったからあり得てしまったことだけれど、正月に満月は世が世ならあり得ないことが起きてなんだかワクワク。世の中のいろんな基準もこうしてかわっていくのかしらなどと感慨深くなりながら、坂のてっぺんまで歩いて白い富士山は見えたけれど、反対側は建物が邪魔して、結局 日の出を見ることができずに家に帰ったのでした。

2010.1.2

 

ゆくとし

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今年もあと残り2日となりました。何でこんな寒い時に毎年大掃除しなくちゃならないんだろうと思いながら、たまった埃を払い、窓を拭き、電気の笠を外し・・・。そんななか父も一生懸命働いているのだけど雑巾を排水溝に流してしまって詰まらせるは、甲斐甲斐しく掃除する母は滅多にしない考え事をしながら階段を踏み外してものすごい音を立ててひっくり返っていたり。

昨日夕方 用があって車で出掛けたときに途中で見た風景です。海軍道路のまっすぐな道を運転しながら横目でちらちら見て、「これ、帰ったら描こう・・」と脳裏に焼き付けながら走りました。とおく丹沢の山並みが夕焼け雲に覆われ、刻々と空の色は変化していきました。こういう瞬間は、見ながら描いても追いつかないので、記憶するに限ります。

皆様、良い年をお迎えください。

2009.12.30

デモンストレーション 風景画

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先日のデモンストレーションで檸檬のあとに写真を元にして描いた風景です。
以前旅行したローマはお正月のころだったから、ちょうど今時季でした。

冷たい空気の中、石橋にやわらかく当たった光の色味がいいな、と思って描きました。

もう1つ描こうと思っていたけれどさすがに時間が足りませんでした。そちらは後ほど描いてこちらで公開!

2009.12.26

 

 

 

 

上高地

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1ヶ月ぶりのnotebookですが、先月は上高地にスケッチに行ってきました。着いた日は生憎の雨で、川の色も少々濁り気味。一昨年5月に見た川の色とまるで違っていてがっかりでしたが、翌日からは良い天気でした。ちょうど出かけた日は日蝕のニュースで持ちきり。私は電車の中で太陽を拝めませんでしたが、梓川にはまだ蛍も少し飛んでいて、蛍と星いっぱいの夜空も堪能できました。

2009.8.4

 

赤い月

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帰りの電車の中からちらっと見えた赤い月。月なのか太陽なのか一瞬わからなかったけれど、夕日なら空がもっと違う色なはず。電車を降りた時、もっと見たいと思ったけれどその時にはもう雲に隠れたか建物の陰になっていたのか、見つけることが出来ませんでした。空の月を塞いでしまう建物や雲。ああ、これ!と思った物をすぐにまっすぐに見つけられないもどかしさ。

一瞬だけ見ることの出来た赤い月でした。

 2009.1.11

港の見える丘公園

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昨日は、水彩画教室の皆さんと室内を飛び出して 朝から横浜の港の見える丘公園へスケッチに出かけました。最高のお天気に恵まれ、一緒にスケッチを楽しみました。上はフランス山の鬱蒼とした木々の間からちらりと見えたベイブリッジ。この題材(ベイブリッジ)は、私の版画やペーパーワークの作品などにも何度も登場していますが、こうやってスケッチをするのは初めてです。 

スケッチしていると、冷やかし半分覗き込んでくる人々、話し掛けてきたり、昨日は一緒に写真にまで収まっちゃったり、部屋のなかで描いているのとはまた違った楽しさもあります。

外で食べるおにぎりはまた格別、腕半分日焼けして、外の空気をいっぱい吸った1日でした。

2008.4.7

インド旅行

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 一度は行ってみたいと思っていた国、インドへ行ってきました。連日、早朝5時起き、次の都市まで6時間かけて車で移動、やはりインドは広いです。ベナレスやいろいろなところへも行ってみたかったけれど、今回は時間も少なかったので、友人と2人、インド入門編といった駆け足の旅行でした。

デリーの空港に着いて車に乗り込み少し走ると、まずは道を塞いでのっそりと佇むロバのお出迎え。 ついで牛、牛、そして車のひしめき合い。道路は整備され道幅もかなり広いのだけど、しかし車線は何の為にあるのだろう?数センチの車間距離、クラクション鳴らしっぱなしで反対側へ横断する車。それでも、ぶつけた跡のある車は殆んど見かけないし、インドなりの秩序というものがあるのでしょう。ハイウエーでさえ、人が車の外につかまっていたり、渋滞すれば反対車線を悠々と走ってみたり。運転手さん、ハンドルから両手はなして水飲んでるし、信号待ちで止まれば、子供たちが窓にはり付いてるし。カメラを向けるともっと寄って来ちゃいました。インドはニオイもなにも、いろんなものがごちゃ混ぜ、というのが最初の印象です。

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右はジャイプールからアグラへ向かう途中に出会った駱駝の行列。とにかく路上でいろんな動物たちに出会いました。のらロバ、のらヤギ、のら牛、のら猪豚、のら犬、のら猫、そして象、馬、猿、・・・。インド人やさしいなと思ったのは、伸びた木の枝のために塀に穴をあけていたり、車内に入り込んだ蚊を、私だったらぱちんと叩いてしまうのに、窓の外に逃がしてやることです。殺生しないのですね。

気温38度、湿度はあまりなく、暑いの大好きな私には快適でしたが、この季節の変わり目は地元インドの人でさえ食べ物には気を使うそうです。私も水や食べ物には相当気を使い、思い当たるのは食器くらいしかありませんが、旅行の締めは、止まらない下痢でした。インドパワー恐るべし。

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次回はヨガでもしてしっかり体と精神を鍛えてから、ゆっくり時間をかけて行きたいと思います。

2008.3.25

 

 

麓川

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土日の休みを利用して、急遽、母の故郷である知覧に行ってきました。今回は飛行機が強風で1時間遅れ、市内からは本数も少ないバスが渋滞に巻き込まれたりで、飛行機を使ったにもかかわらず家から9時間もかかってしまいました。こりゃ参った、遠かった。

家のすぐ横を流れる麓川、訪れるといつもこの川沿いを散歩するのですが、今回はゆっくり歩く時間もなく、空港で買った使い捨てカメラに収めて帰りました。それにしても行く度に町の様子は変わって観光地化され、昔の面影はどんどん消えて、なんだかさびしい気もします。

2008.3.2