「スケッチ&メモ」カテゴリーアーカイブ

あかねちゃん

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1998年に「nozawanaoko gallery」のホームページを作ってもらったのですが、もうそろそろ9年目になります。いまでは、自分でなんとかページをいじれるようになりました。

ホームページを作ってくださった飯島さんのお嬢さんが生まれたとき、絵を描いたのがきっかけで、今まで外に出したことの無かった水彩画もホームページに載せるようになりました。あかねちゃん1歳の時の絵と比べてどうでしょう、この成長ぶり。

私の作品もあかねちゃんのように成長したいものであります。。。

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2006.12.4

養老渓谷

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紅葉の季節、千葉の養老渓谷まで行ってきました。初めての場所だったので道に迷いながら、車で4時間かけて到着。11月も後半ですが、今年は暖かいせいか紅葉遅め、ここもまだ色づき始めといったところでした。木々に囲まれ湿り気のある空気、 水の流れる音、なんだかホッと落ち着く空間、こういう場所が私は大好きです。遊歩道を往復して5kmくらい、まだ淡い色彩を堪能しながらぶらぶらと歩きました。戻る頃にはちょうど日も暮れて、雨も降り出しましたが、来てよかった!帰りはスイスイ2時間で横浜へ。途中、画材屋さんへ寄って紅葉色の絵具を買い、この日見た景色を思い出しながら描きました。

2006.11.26

 

庭の花

rose1.jpg  秋も深まってきました。来年3月の展示の為の作品を制作中、新鮮な空気でも吸おうとひょいと庭に出ると、可愛いバラがニコニコ咲いていました。以前にいただいた花束の、バラを挿し木にしていたものが花を咲かせました。小さいけれど、薄い黄色で綺麗だなぁと思い、すぐにスケッチブックを取ってきて描きました。 切花は萎れてしまうとふつうは捨ててしまうけれど、こうして挿し木にしてまた花を咲かせると、嬉しくなります。

描き終わって、今度は本屋へフラフラと散歩。そこでかかっていた音楽がシュ-ベルトのさすらい人幻想曲。本を探すよりそっちの方が気になって、またすぐ家に帰って、ものすごーく久々にピアノの蓋を開けました。昔、この楽譜を買ったものの、最後まで弾き終わらずに放り投げてあったのですが、再び挑戦。悪戦苦闘して楽譜を読みつつ弾き終えたときは、手の血管が浮き上がっていました。疲れたけれど、達成感に満足。こうやって指を動かすとボケ防止にもなるかもね。   行き当たりばったりの1日でした。

2006.10.15

 

イタリア旅行記

toscana1.jpg夏休み10日間ほどイタリアへ行ってきました。夏のイタリアはみんなバカンスに出かけてしまっているので殆んどのお店、レストランはお休み。友人宅ですっかりお世話になり、近所の陽気なイタリア人の方たちや、ラッパや車のクラクションのまねをするオウムとも出会え、とても楽しい旅行でした。

今回はトスカ-ナ地方を中心にまわりました。はじめはアドリア海を渡るというプランでしたが、ちょっと笑えるハプニングがあったりして、結局、友達の住まいのあるボロ-ニャを基点にあちこちまわる事にしました。ボロ-ニャは何処へ行くにも結構便利な街です。

まず、ボロ-ニャからユ-ロスタ-でフィレンツェまで行き、そこから1時間半ほどバスに乗ってシエナへ。フィレンツェもシエナも人の多さは渋谷なみ。だけどさすが、シエナの建物の色は、「シエナ色」でした。ここでバ-ントシェンナとロ-シェンナの顔料をお買い物。思ったより本場の顔料は暗めなのか~と思ったら、サングラスをかけたままでした。絵具は日本でも手に入るけれどせっかくなので記念に購入。もちろん、トスカ-ナの紙もGET!

宿へは更にバスに乗って40分ほどの郊外。バスの運転はアグレッシブで、30キロ制限の細い田舎道を90キロ近くで飛ばしてくれました。・・・緊張。

太陽の強い光、明るい土の色、そしてトスカ-ナは何といっても緑の色が違います。日本では目にしない背の低い黄緑色。こんな黄緑の絵具はどうやって使うんだろう?と、なかなか減らなかった色もこういうところで使うんだな。下はシエナ郊外のホテルの窓から見た景色。のんびりとしたところで、明け方ニワトリの鳴き声で目が覚めました。朝食前に近くを散歩。葡萄や木苺などがたわわでした。いつのまにか散歩どころか、つまみ食いに夢中。siena.jpg

このあと、シエナから足を伸ばしてヴォルテ-ラというちょっと小さな街まで行くことに。途中1日3本しかないバスを待たねばならず、4時間ほどコッレ・ディ・ヴァル・デ・エルサという小さいな町を散策。「あんたの住んでるところより食べ物だって美味しいし、綺麗な町なのよ!」とすれ違いざまに言い放つおばさん。最近出来たばかりのガラスのエレベ-タ-に乗って展望台に上ると、思わず「わ-!外国みたい!!」って。・・外国だよ。ここエルサは別名クリスタルの街なんだそうです。時間つぶしに寄った町は、思いのほか素敵なところでした。さて、やっとバスに乗り込んで1時間近く。標高555mの高台にある中世の面影を残す、石(アラバスタ-)の街ヴォルテ-ラへ。延々と続く不思議な色の大地、これまた唸るほどの絶景。唸った。高台にあるのでかなり涼しく、風も強め。これもトスカ-ナなのか・・・。広がる大地があまりに凄くて、これは絵には描けません。。。建物の一つにちょっと不思議な入り口を見つけ、地元らしき人に聞いてみると、そこを通り抜けた空き地で、週1くらいのペ-スでトラック数十台がやってきて、バザ-が開かれるとのこと。行ってみると丁度バザ-、やってました。お昼のお弁当用にトマトとオレンジを買い、豚の丸焼き(?)ポルケッタのサンドイッチを作ってもらいました。これ、フィレンツェの切符売り場で食べました。東京駅でこんなことしたことないな~。  venezia.jpg 

トスカ-ナから帰って、ボロ-ニャでゆっくりし、今度は日帰りでベネチアへ。ベネチアも観光客でいっぱいだったけれど、一歩路地裏に入ると、しんと静かな空間が広がるから不思議。

日本の海は何度も見ているけれど、初めて見た外国の海。海ってこんな緑色もあったのか~。塩の匂いも全然しない。ベネチアは熱海みたいなもんだし夏場は臭いと聞いていたけれど。いや、この海の色をみることが出来ただけでもヨカッタ。

そしてそして、旅行の締めくくりは、ボロ-ニャ郊外の城、ドッツァへ。ここはワインの城。ワインに囲まれ幸せいっぱいでした!

2006/9/6

 

 

テヴェレ川

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先日、台北のスケッチを載せたところ、風景をもっと見たいとコメントいただきまして、真に受けてまた載せちゃいました。これは2002年のお正月、ロ-マのテヴェレ川、サンタンジェロ城に架けられた橋です。このときの旅行は、着いたその日から通貨がリラからユ-ロにちょうど変わったときで、銀行はストライキ起こすし、お店でユ-ロ紙幣を渡せば「ユ-ロが来ちまった!」って大声で喚くし、面白かったな。来月久々のイタリア、今度は夏の景色が見られるかな。

ところで、私は「すり」の仕事をいただき、その真最中。その昔、大学出たての頃アルバイトをしていたのですが、どんな仕事?と聞かれた時「すり」って答えるとるとみんな妙な顔をしていたっけ。稼げるの?と聞かれれば、「日によってまちまち」。ふふん、窃盗団の「掏り」じゃないよ~。 「摺り」。

2006/7/21

ハイビスカス

hibiscus.jpg去年は真赤なハイビスカスを描きましたが今回はピンク色です。ハイビスカスもいろいろな色がありますが、やはり鮮やかな色を選んでしまいます。大きく伸びやかな花なので、いつもより少し大きめの紙に描きました。この鮮やかな花を見ると夏だな~と、うきうきしてきます。湿度の高いのはちょっと疲れるけれど、夏は私の大好きな季節。去年はちょうど今頃ぎっくり腰になってしまいましたが、今年は冷房にも気をつけているので大丈夫。でもこのごろは、友人との会話が「腰痛くない?」とか「膝にこない?」とかだんだん年寄りな会話になってしまって、あああああ。大好きな季節だけれど、トシをとってしまう月でもあるのでちょっとフクザツ~。

学期末の成績つけの合間、気分転換のスケッチ。というか、ちょっと逃避。数字に慣れてないし、表の行や列を間違えないように記入しなくちゃならないし、この手の作業は慣れていないから本当にタイヘン。肩が痛い。目も痛い。胃も痛い。エクセルを使うと便利だけど、扱いなれていないと小数点が思うように出てこないから、けっきょく電卓片手にコツコツと。あ~終わらない。

2006/7/6

 

 

台北

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先月の末に台北へ行ってきました。成田から3時間足らず、あっという間です。外国へ行くとその国の匂いを感じるものですが、台湾は鹿児島の祖母の家の押し入れの匂いに似ていました(失礼)。私にとっては何となく落ち着く懐かしい匂い。着いたのは夜、昼間は35度近くあったようで蒸し暑く、風はなまあたたかくワサワサとしていました。台湾の風や雨は台風が来る前の雨風に似ていると思ったけれど、台風の生まれる地だからそうなんだと改めて実感しました。このスケッチは翌朝出掛けた龍山寺周辺です。夜市の赤い垂れ幕が印象的でした。街では犬をよく見かけ、ゲ-ジにいっぱい詰め込まれた犬達もいたけれど、あれはなんだったんだろう・・・。食用か?台北一長い歴史をもつ龍山寺は参拝客と供え物の色とりどりの果物であふれ返り、お経を合唱する声には並々ならぬエネルギ-を感じました。

2006/6/6 

 

 

カルミア

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水仙、ヒメウツギ、芍薬、と、白い花が続いていたのでピンクの花を描きました。 カルミア、別名アメリカシャクナゲです。シャクヤク、シャクナゲ、なんか似ている。。。

 これは前回の芍薬と同じ日に描いたのだけど、絵を描くモ-ドに入ると何故か文字が書けなくなります。コトバが出て来ない。不思議。絵を描くこと(特に抽象的なもの)と、それを文章化していく作業は頭をクリアにするためにも欠かせないものだと思ってやっているけれど、明らかに脳の違う部分を使っている感じ。コトバって難しいなぁ。コトバには意味があるからよけいに難しい。

2006/5/24

シャクヤク

shakuyaku.jpg立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、の、シャクヤクです。透けるように薄い花弁が重なって、艶やかでありながらしっとりと落ち着いた風情の花。今回はハ-ネミュ-レにシュミンケの絵の具、ドイツでまとめてみました。ハ-ネミュ-レは銅版画用の紙としては定番ですが水彩紙もなかなかのもので、独特の吸い込み、にじみが出来る面白い紙です。

先日、大学のスケッチ旅行で箱根へ。登山鉄道、ケ-ブルカ-、ロ-プウェ-、(途中黒たまごをGET)、海賊船?を乗り継いで箱根湯本から3時間かけて集合場所の元箱根へ到着。これが箱根の正しいまわり方だそうで(ロ-プウェ-に同乗したおばさん談)。この時季新緑が美しく、鶯は森の妖精のごとく良い声で鳴いていました。豊かな緑と鳥の歌には心が洗われます。樹木の匂い、ちょっとひんやりとした湿り気のある空気、心地よい風。そんな気持ちのよい安らぐような空気を描けたらなぁ。翌朝は雨でしたが、出かける前に箱根神社にお参りをして、朝の新鮮な緑も満喫しました。

2006/5/21