「風景」カテゴリーアーカイブ

カスピ海に注ぐ川

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これは、テヘランの街を抜けて2時間くらい、ものすごく急な坂、ヘアピンカーブをぐんぐん登って行った所。ここから更に4時間ほど車を走らせると、カスピ海です。まあ、何とも美しい川で、透き通るようなエメラルドグリーン、数秒も足を浸けていられないくらいの冷たさ。行ったのは8月でしたが、イランは仏教徒だろうが観光客だろうが、女性はみんな頭にスカーフ、チャドル(マント)着用が決まりで、暑いったら!しかし汗をかいた瞬間から蒸発していくほど空気は乾燥しているので、色の見え方も全く違うし、光と影のコントラストも激しいし、人々の顔の彫りがまた深いから、ふと鏡を見たときは自分がツルンとした火星人のようでありました。

2008.1.7

崖の上の街 アルコス

spain1.jpg 風景を描きだしたら、いろいろ描きたくなってしまいました。今までに行った場所、記憶に残った景色。

ここは、スペインのアルコス・デ ラ・フロンテーラ。セビリアからシェリー酒工場のあるヘレスまでバスで1時間、そこから更に、買い物袋を持った地元の人しか乗らないようなマイクロバスに乗ってまた1時間。崖の上の、のどかな小さい街です。街の人たちは愛想がよく、すれ違う子供たちも「オラ!」とにこにこ挨拶してくれました。 こんなところ、バス通るの?!と思うくらいの狭い道幅、よけるどころか人の家の入り口にまで入らないとバスは通りません。家々の真っ白な壁は目を開けていられないくらい眩しくて、暖かなこの場所は2月だというのに蝶が飛んでいました。arcos.jpg

 

 

 

 

 

 

2008.1.7

ローマの思い出

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風景描きたいな・・・でも外は寒いし、出不精なので、困ったものです。実はこの正月は友人の住むイタリアに行こうと予定していたのですが、切符の手配が遅れて結局行けませんでした。以前12月の暮に出かけたときは、行こうと決めたのが2週間前、それでも余裕で切符も買え、値段も往復6万円という激安。テロのあった年だったので例外だったのですね。ここ、ローマもトレビの泉も人はまばら、ひっそりとしていました。

2008.1.5

車窓

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夕焼けの空を描きたいな、そう思ってもその空は一瞬です。これは、以前イタリアを旅行したときヴェネチアからボローニャに向かう途中出合った夏の夕焼けです。その時は絵の具も何も持っていなくて、小さな手帳にボールペンで描きとめただけ。ここはオレンジ、ここはグレー・・・。1年半前の記憶を頼りに描いてみました。それにしても記憶ってこんなに頼りにならないものなのか・・・もしその時の写真があったならこれとは随分違うんだろうな。記憶が思いもよらない形に変貌していく場合が多いけれど、それは発酵したんだと思うことにしています。熟成ならいいけれど腐らないようにしなくちゃね。

2008.1.3

冬の日

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昔のスケッチブックから。

冬の太陽は低く、日差しは横から。気温は昼間も氷点下。このときは足首が痛いくらい寒かった・・・。日本では感じたことのない空気の冷たさ。

さて、ここはどこでしょう~

 

2007.12.4

タイ旅行

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この休暇は初めてタイへ行ってきました。 子供の頃住んでいたという友人と一緒に行き、バンコクを中心に見てまわりました。タイというと緑が溢れ、のんびりとした町並みを想像していましたが、バンコクはカラフルな車が大渋滞、何ともいえないさまざまな匂い、表記は殆んどタイ文字、という大都市でした。不思議なのはあんな大渋滞なのにもかかわらず、せわしなさが無いところ。サイレンを鳴らす救急車さえ、大渋滞に巻き込まれていました。タイの人たちはとても人なつこい笑顔で、両手を合わせて挨拶をしてくれます。それだけでも、何だか穏やかな気分になります。このスケッチは、王宮の一部です。タイの人達には「敬う心」が浸透しているようです。

タイの食事に馴染めず2日目ダウン、友人は飲みなれないお酒で3日目ダウン。かわりばんこに壊れてしまいましたが、それも旅行の面白さ。タイ式マッサージでリフレッシュ。

そしてバンコクから1時間ほど車で走ったところにある、フローティングマーケット。絵に描いたのは、マーケットに向かうちょっと手前にある、住民の利用する船着場のような場所です。平日は殆んど観光客向けのようでしたが、土色の川をゆったり流れる手漕ぎボート、色とりどりのくだもの・・・初めて見る景色はやはり印象的でした。

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2007. 9.1

上高地

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先日、初めて上高地へ、天気にも恵まれ素晴らしい景色を堪能してきました。澄みきった、こんな水の色ってあるんだなぁと、ため息をつくばかり。山には少し雪が残っていて、雲ひとつない真っ青な空。その全部を描いてしまうのは、ちょっと恥かしいような気がしてしまいます。・・・何故だろう?いやいや、 自然の美しさには敵わないってコトなのかな。それでも、川の色を描いてみたくて、描いちゃいました。明神池に行く途中のちょっと薄暗い森の中を流れる川です。

美しい川を眺めながら、せっせと持ち歩いた癒しの水(お酒)を、お茶のペットボトルのキャップに注いでちょっぴり、これまた格別でした!

2007.6.1

アルハンブラ宮殿

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どこか遠くへ行ってみたいけれど、この休みは何処へも行けませんでした。5年程前に旅行したスペイン、ぱらぱらとアルバムをめくっていたらいろいろ思い出しました。アルハンブラ宮殿、14世紀からの時を経たその重みを出せたらと思いながら描きました。

2007.5.6

5月のみどり

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版画のしごとの合間に、天気が良いので車に乗ってふらふらと、緑いっぱいの場所へ行ってスケッチしてきました。カーナビがあれば方向音痴の私もいろいろなところへ行けるんだろうけれど、近場でいい景色探し。。。

2007.5.4

 

夕暮れ

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太陽が沈んで、真っ暗になる前の、ほんの少しの時間。太陽の光が地平線から消え、屋根の色、木々の色、いろんな色が色を失って、その代わり家々にあたたかそうな明かりが灯り始める頃。何となく空っぽな気分、寂しくなる時刻でもあります。

手元は暗いし、寒いし、刻々と変わってしまう空の色をなかなか追いきれませんでしたが、この季節のこの時刻をずっと描いてみたいと思っていて、、、やっと描きました。

2007.1.14