「静物」カテゴリーアーカイブ

ティータイム

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夏の昼下がり、外は炎天下。みんな家で昼寝の後、お茶をしながらのんびりとした時間を過ごします。スペインで言うシエスタ。

モチーフは、ずっと以前に旅行したイランから持って帰ってきた「サマーヴァル」という、チャイ(紅茶)を入れる道具とティーカップ。手前にある鼎のような物は、自分で鉄を叩いて作ったもので、上に乗せているのは去年イタリアのヴォルテーラで買った石の置物。薄布や台は東南アジアもの。いろんな物を寄せ集めてみましたが、テーマは「異国の昼下がり」です。

焼けつくように暑いけれど乾燥した空気、ちょっと日陰に入ると感じる爽やかな風、のんびりとしたひと時を思い出しながら・・・。描いている時は蒸し暑かったけれど、でもどこか異国にいる気分でした。

2007.7.28

ほおずき

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鬼灯、酸漿、ほおずき。

あいにくの雨でしたが先日、浅草のほおずき市へはじめて行き、買って来ました。むかし庭に植えてあったのはもっと小さなほおずきで、こんなに大きなものは今まで見たことがありませんでした。何処に置いたらいいものか、とりあえず玄関のドアに立てかけたまま、そこで画材を広げて・・・。1メートルはあるのかな。

私は小さい頃、大きくなったらほおずきになりたいと思っていました。オレンジ色の袋がぶら下がって、中にはかわいい玉が入っていて。子供を惹きつける植物なのか、叔母も子供の頃そう考えていたそうです。不思議。

 

2007.7.14

くだもの

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今、気がつきましたが今日は七夕。今年の七夕も曇り空でした。 

玉蜀黍にソルダム、黄色いキウイ、さくらんぼ。夏の元気のもとです。これからだんだん食欲がなくなる暑さがやってきますが、こういうものならいくらでも!

melon.jpg山のような仕事、成績付けの真最中。成績つけの数字とにらめっこをしていると、無性に絵が描きたくなります。数字はやっぱり苦手だなぁ。目に見える数字って一番確かなもののようだけど、じつは抽象的で魔物のようじゃありませんか。

でもこれが終われば夏休み。あともうちょっと。夏は何がいいかって、よりいっそう自由気ままだからです。旅行もいいな。

 

2007.7.7

水あそび

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半夏生、この時季降るのは半夏雨。  今年も7月がやってきました。

ちょっと懐かしの、夏のおもちゃ。子供用浴衣の絞りの帯の 黄色からピンクのグラデーション、縁日のゴムの水手鞠のマーブリング、七夕飾りの短冊。そんな色が私の「夏の色」です。

2007.7.1

春の日差し

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今シーズンは元気に乗り切ったと思った矢先、3月末になってとうとう風邪を引いてしまいました。 天気が良いのに気分が乗らなかったのもそのせいだったかな。でも、すぐ病院に行って薬をもらったおかげで、ひどくならずに済みそうですglass.jpg。  

去年の健診のあと呼び出され、ちゃんと医療機関で調べてもらえと指導を受けていたので、このついでにと健診の予約。それにしても痩せすぎで指導を受けるとはなぁ。現代社会ではモデル協会からも外される、反社会的な痩せなんだそうで。・・・モデルじゃないのに、あ~ぁ。うまれてこのかた健康なのに~。

それはさておき、庭にでると新芽がいっぱい。桜も咲いて綺麗ですが、緑色の絵が描きたくなりました。テーブルの上に緑色のものをあれこれいっぱいセッティングして、、、ハーブビネガーも作ってモチーフにしてみました。食欲をそそるいい香り。山椒も新芽が出ていたので、摘み取ってきました。ちょっとモチーフが多すぎたかな。日差しはすっかり春。春の光を感じながら描いてみました。

window.jpg 2007.4.2

 

クリスマス

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クリスマスの季節になりました。街は電飾でキラキラ。ヒカリもの、いろんな色の響きあい、日本のお祭りの七夕とはまた違ったカラフルさで魅了されます。1999年にニューヨークでクリスマスをむかえた時、日本と違うなぁと思ったのは全てお店は閉まってしまうこと。街はしんと静かでした。その日、観ようと思っていたメトロポリタン美術館も休館で、唯一開いていたのは教会だけ。熱心にお祈りをする地元の人々。神聖な空気で満ちていました。

この時期は花屋はポインセチアとシクラメンでいっぱいです。ポインセチアを買ってワインとグラスを並べて描いてみました。

2006.12.8

 

 

クロジョカ

kurojoka.jpg私は普段、自然光でスケッチするのですが、今回は夜、電球のあかりで描きました。

先日は久々に飲み。皆はオ-ルナイトでしたが,私は翌日朝から仕事があったため終電にて帰宅。しかし、二日酔いをしないようにと友人からもらって飲んだドリンク剤が効いたのか、結局眠ることが出来ずこんなものを描きました。焼酎の壺とクロジョカです。何処かにあるはずだとずっと探していたクロジョカが先日ひょっこり物置から出てきました。ずしりと重みがあって、いい色をしています。全体を茶色っぽい絵にしたくて、絵具のコレクションの中から茶色の豊富なレンブラントの絵具をチョイス。国によって得意な色というのがあるのだなぁ。風土、自然の色、そこから生まれる文化の色。

因みに、このような素焼きの壺などに入れて暗いところで寝かせておけば、そこそこの焼酎も美味しくなるそうです。

2006/4/23

 

 

貝がら

25.jpg神奈川私学の中高美術教員の為の研修会に参加。絵具の「クサカベ」、朝霞工場を見学してきました。大きな機械がたくさん稼動しているのを想像していましたが意外にこじんまりとした工場でした。色の微妙な違いを調整するのは人間の目が頼りだというのにはちょっと感動。最近は環境のことを考慮して、カドミウムなどの有害成分を含む顔料は徐々に有機系顔料に切り替えられる傾向にあるそうです。(イギリスでは要望があれば生産していくようですが。)アイボリ-ブラック(象牙を焼いたもの)や、ウルトラマリン(ラピスラズリ)は、既に天然モノの絵具はないようですが、絵具も時代と共に変わっていくのだな・・・。
子供の頃浜辺で拾った貝殻コレクションの中から数個選んで描いてみました。今はこんなに拾えないだろうな、貝殻。
2005.8.18